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2011年6月30日 (木)

年齢を重ねられた感謝と、失った友へのレクイエム・・

 6月21日、今年もまたひとつ年齢を重ねることが出来ました。相変わらずの腰痛との闘いの中で、多くの方に日々支えて頂いたことに、心から感謝を申し上げます。

 今年はあの3・11で、私の多くの友人、知人を失いました。まだ行方のわからない人もいて、悲しみを背負った誕生日を迎えました。

0630_01_2  被災地の菩提寺は、瓦礫の荒野の一角にありました。その現実は枯れた悲しみの世界のようでした。沢山の想い出は、もう心の中にしかありません。
 消えてしまった線路。消えてしまった駅舎。緑の田園風景とその間を流れる小川も消えてしまいました。
 それでも、私たちはこの苦難をひとつひとつ乗り越えて、次世代に繋いで行かなければならない使命を背負っています。その手助けを残された人、一人一人の手で築き上げて行かなければなりません。

 ある被災地では、魚市場が活気を取り戻したそうです。止まっていた地場産業の蒲鉾工場が動き出し、車の部品工場からもモーター音が聞こえたそうです。一部では田植えが行われたということをニュースで知りました。

 6月21日、重ねることが出来た年齢の重さと、背負った責任を肝に銘じて、より多くの人たちの手助けが出来ればいいなと、深く心に刻みました。0630_02

06:13 午後 |

2011年6月29日 (水)

してやったり!2年がかりの思い成就の宝塚でガッツポーズ!!(^o^)/

 予想する立場の私にとって、それは最高の結末となった「宝塚記念」でありました。まさに天にも昇る思い、予想をした者だけが味わうことができる快感の境地、とも言うべき会心のレースだったと思います。
 例年、宝塚記念で多くの連対馬を送り出している天皇賞、そして金鯱賞。この2つのレースが終わった時点で、私の脳裏は宝塚記念に矛先を向けていました。当初、強力4歳軍団の中でも、先の天皇賞が見事な負けっぷりだった?トゥザグローリーが、3戦3勝の阪神コース、距離が2200mに短縮して巻き返せるかも!と考えていたのですが、池江調教師の「夏負けの兆候が見られるので、当日まで気温が下がってくれないかな」とか、福永騎手の「どうも日経賞を勝ったときのような覇気がない。これが大人になって落ち着きならいいけど・・」と、首を捻っているような状態。
 こんな状況では頭からは狙えない。よくGI直前になると、マークされないようにとかで、泣きの材料をわざわざ流すきゅう舎関係者もいて、いわゆる関西流の“口三味線”ではないか、とも言う人もいたほどですが、どうも1週前の調教気配から何かがトゥザグローリーに起きている印象がありました。
 そのことを隠さず池江師はコメントしたのですが、あの名司会で泣きの徳光さんは、宝塚記念後のBSテレビの競馬中継で「ふ~ん、そんなことがあったんだ。だったら出すなよ」とズバリ!確かにこれは言えています。というよりも正しいです。
 体調不安ということで、仕方なくトゥザビクトリーを△印に引き下げ。そこで、狙ったのがアーネストリー。昨年の宝塚記念でも◎に推して、先行してよく粘ったものの強力ナカヤマフェスタの前に3着。好位置でピッタリと経済コースを走った2着ブエアナビスタに先着されたとはいえ、これはブエナビスタの横山典騎手の頭脳プレー。それでもアーネストリーにとってはわずか半馬身差のこと。
 更に、今回は登録があったキャプテントゥーレが回避。これで展開上での有利不利が出るはずだと考えました。強力な逃げ馬を欠いて、2番手か3番手で対応できるアーネストリーにとっては、まさに願ってもない形の競馬。ブエナビスタやルーラーシップ、エイシンフラッシュ、ローズキングダムはいつものように牽制しながら待機策。
 先行しているアーネストリーは抜け出すタイミングさえ誤らなければ、昨年ブエナビスタと半馬身差の接戦だったことからも十分勝負になるはず。一方で、長期休養の金鯱賞を叩き、直前の坂路調教では鋭く反応して抜群の気配。
 しかも、何んと昨年と同じ2番枠からのスタート。これは実にラッキー。騎手・佐藤哲三のイメージした世界で、彼の好きなように乗って来れると、私は結論付けてアーネストリーを本命。迷いはありませんでした。0628_01

 そしてスタート。最内からナムラクレセント、これに並びかける形でアーネストリー。手綱をガッシリと引いて、牽制しながらの2頭。これは遅いぞ、と思って前半3ハロンのラップを見たら、驚きの33秒6という数字。ここ2年よりも1秒以上速いのです。主導権を取ったナムラクレセントの2番手で折り合ったアーネストリー。アサクサキングスとハードビートソングが3、4番手。ローズキングダムが5番手で、エイシンフラッシュが中団。その後ろにトゥザグローリー。ブエナビスタは後方でいつものように末脚を温存。最後方グループにはスタートで隣りの馬に寄られた影響でモタつき、後方に置かれたルーラーシップ。
 1000m通過が58秒7。雨上がりの馬場でもあり、このペースはいかにも速い。これは待機馬のエジキになるかな、とアーネストリーを見ると、しっかりと2番手で折り合って、実にリズムよく、本当に気分よく走っているのです。
 そして、4コーナーを回りローズキングダムが進出態勢、エイシンフラッシュも馬込みを割って上位に進出。トゥザグローリーはギブアップ状態。大外からルーラーシップが好位の直後まで押し上げてきて追撃態勢。勝負どころで置いていかれたブエナビスタが、外に出して猛然とスパート。 0628_02
 直線で一気に先頭に立ったアーネストリーが鋭く反応して、後続との差を広げんと、佐藤哲三騎手が渾身のステッキ。中からエイシンフラッシュが2番手に上がったものの最後の詰めが甘くなり、大外からルーラーシップをアッサリ抜き去ったブエナビスタが強襲。
 喜びを大きく表現するでもなく、自分自身に言いきかせるようなガッポーズの佐藤哲三騎手。タップダンスシチーから7年ぶりの宝塚記念優勝。0628_03
 2着は1番人気のブエナビスタ。3着にハナ差で3番人気のエイシンフラッシュ。単勝6番人気で1360円。3連単が1万7480円。
 ◎アーネストリーの優勝!会心のレースだったと思います。0628_00_2

06:57 午後 |

2011年6月25日 (土)

2着だったけどバーデンバーデンCの◎エーブダッチマンの石橋脩Jの騎乗に拍手!!

 2着に敗れはしたものの私は満足のバーデンバーデンCでした。この日、◎に期待したのがエーブダッチマン。
 とにかく芝1200mの短距離戦のわりにはガンガン飛ばす馬が不在で、距離と開幕週の極上の馬場ということも加味して、前の位置で対応できる馬が断然有利だということに気づきました。それに、エーブダッチマンは芝1400mでも折り合いを欠くタイプでもあり、距離が芝1200mに短縮したことは、なによりの歓迎材料だったのです。
 そして、55Kのハンデも想定内の斤量。「しぶとい先行力と、休養明け3走目の走りごろで一気の浮上を狙う」ということをコラムで書きました。ライバルは京阪杯2着のケイアイアストンが最有力と結びました。
 ポンとスタートを決めた石橋脩エーブダッチマン。「外枠だったからとにかくスタートだけを気をつけました」とコメント。
 中舘騎手に乗り替わったシャウトライン。私の☆印。おそらくこの馬が主導権を取るということを予測していたので、まさに予想通りの展開。となると、好スタートを決めたエーブダッチマンが自然に2番手追走。これはグッド!願ってもない形。いけるぞ、石橋脩!と心の奥で叫びながら、抜群の手応えで4コーナー。そこへ好位置でガッチリとマークしていたのが2番人気の横山典ケイアイアストン。
 直線で逃げるシャウトラインを捉えると、一気に抜け出したエーブダッチマン。そこへ猛然とケイアイアストンが一気の脚。懸命に堪えるエーブダッチマン。それでも脚勢は明らかでケイアイアストンに軍配。2着にエーブダッチマン。3着が逃げ粘ったシャウトライン。
 上位3頭は、それぞれが持ち味を100パーセント出し尽くした結果の成績。私の◎は2着でしたが、能力を出し切っての結果に心もさっぱり。最近、中途半端なレースだったり、ゴール前で脚を余したり、同じ騎手が何度も繰り返すミスに、苛立ちを感じており、こういう力を出し尽くした結果に満足でした。
 お陰様で、3連複が9290円、3連単4万3970円をゲット。夏の中山を好スタートで飛び出しました。なんとかこの調子を持続させたいものです。
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04:39 午後 |

2011年6月23日 (木)

波乱必至の中で熟考に熟考を重ねアースシンボルの快走に興奮!!($・・)

 穴党の私にとっては、マーメイドSを何とか的中させたい、いや、何んとしても的中させたい一戦でした。3年前には200万近い馬券が飛び出しているのですから。 
 マーメイドSはハンデ戦に移行してから6年目。過去5年はいずれも1番人気が馬券の対象から消える波乱続き。まさに穴党ファン注目のレース。
 超難解のクロスワードパズルに挑戦するかのようにマーメイドSに挑みました。こんなときには天気予報ほどアテにならない、と思いつつも、天気予報に顔を向ける私がいました。そこにはお日様マークはなく、傘と曇りマーク。中山の開幕週の馬場コンディションとは異にして、雨がなくともパンパンの良馬場はあり得ない。これは確実だろうと判断。
 そこで、時計を要する馬場コンディション、それと牝馬に重要なローテーション。距離2000mの適性。そしてそしてハンデの有利不利。展開面も顧慮して、フミノイマージン、ディアアレトゥーサ、ブロードストリート、ラフォルジュルネ、アースシンボルの5頭をピックアップ。
 人気のアスカトップレディは2連勝しているように勢いは認められても、前2走が最高の騎乗で展開に、あまりにも恵まれすぎました。それでゴール前で詰め寄られているのですから、オープン、それも重賞ではそう都合よくはいかないだろう、この手の人気タイプが負けているのがマーメイドS。ギリギリ連下級と評価。0623_01
 休養明けの馬も、過去5年、単騎逃げだったコスモプラチナ以外は、1、2、3着が5月、6月出走組で順調さが大事。連闘後になるプロヴィナージュ、休養明けのセラフィックロンプの6歳、7歳の牝馬も56Kではまず入着が一杯。イタリアンレッドは追い込み一手で、過去、阪神の重馬場で大惨敗。これは馬場が向かずバッサリ。
 一方、残った5頭のうち中京記念1番人気のラフォルジュルネは、中京記念と同じハンデが54Kで有利と見えたのですが、3月からの出走で6月に入ってからの調教時計。仕上がり途上かもしれない、という見方で割り引き。
 となると、残るのは4頭。このうちブロードストリートは、ローズSであのレッドディザイアをレコードで破った阪神コース。ベストの舞台ですが、ローズS当時が448Kの馬体重。ところが、前走のヴィクトリアマイルで440K。どうしても馬体回復がカギ(当日は10K増)と判断して、残る3頭にスポット。0623_02
 結局、4歳ディアアレトゥーサと6歳アースシンボルに◎○。5歳フミノイマージンが▲印。◎と○は迷いました。ディアアレトゥーサは、2000mの紫苑Sを高速タイムで優勝。秋華賞がアパパネの0秒5差。福島記念で2着。とにかく2000mでの適性が抜群だったのです。ここ3戦は距離不足。いよいよ本領発揮とみて◎。
 アースシンボルは今年に入ってから3戦、すべてオープンの牡馬相手。前走の目黒記念は17頭立ての10着ながら、3番人気のケイアイドウソジンや、イコピコ、フォゲッタブル、トウカイトリックに先着。この時のハンデ52Kで、牝馬が同士の今回も52K。これは明らかに有利なハンデ。しかも、時計の要する馬場が大歓迎。こういうタイプがマーメイドSで好走すると見て○印。まったく人気がない(13番人気)と知って、結構ドキドキのアースシンボルでした。

 当日、馬場は良馬場に回復したとはいえ、時計を要する馬場コンディション。これは狙い通り。
 内から飛び出したポルカマズルカに、2番手になんとディアアレトゥーサがやや掛かり気味に進出。また、その外にモーニングフェイス。内から好位置にセラフィックロンプとアスカトップレディ。その外の位置にはプロヴィナージュ。中団にブロードストリートがいて、フミノイマージンとアースシンボルは後方グループ。0623_03
 前半の5ハロン通過が61秒2で、明らかにスローペース。ところが縦長の展開ではなく、各馬一団のかたまりで進む展開。
 直線入り口で先頭に立ったディアアレトゥーサの外からモーニングフェイスがやって来て、それもつかの間、外に持ち出したフミノイマージンが鋭い伸び脚で、一気に突き抜けました。内からブロードストリートが良く伸びて2番手進出。中からイタリアンレッド、大外からゴール前で強襲したアースシンボル。
 結果は2番人気フミノイマージンが優勝。2着ブロードストリート。3着にアースシンボル。アスカトップレディは7着。ことしも1番人気は撃沈。
 ◎のディアアレトゥーサは10着。「3頭が雁行して先行する真ん中だったから、馬自身がプレッシャーを受けてしまいました。もう少しだったんですけどね・・」と吉田豊騎手。この馬は2000mで追いかけたい馬です。
 それにしても3連単で42万5710円は凄いです!

04:05 午後 |

2011年6月16日 (木)

あの大阪杯でハナ差2着と肉迫した地力はホンモノだった圧巻のエプソムC!!

 競馬の世界にはフロックということはありますが、その逆で、やはりホンモノだったと言うこともあるのです。
 そのホンモノだったかどうかを確認しておきたい、と思った代表格だったのが、エプソムカップに登場してきたのがダークシャドウ。当然ながらエプソムCは断然の1番人気。ただし、連日の雨で馬場状況は良馬場まで回復したものの水分を多く含み、状況は道悪のようなコンディション。やや重馬場で勝っているものの本当に大丈夫だろうか?と、懸念を持つファンも少なくはなかったのです。
 4月3日の阪神、大阪杯ことでした。天皇賞に向う馬が勢ぞろい。このレースにはヒルノダムール、エイシンフラッシュに、ダノンシャンティ、ドリームジャニーとGI級のトップホースがズラリ。レースはゴール前で一歩先に抜け出したヒルノダムール、外から鋭く迫るエイシンフラッシュ。この2頭の争いと思われたのですが、一番外からケタ違いの瞬発力でダークシャドウが、まさにすっ飛んできました。エイシンフラッシュを差し切り、ヒルノダムールまで飲み込みそうな勢いで2着。わずかハナ差届かなかったとはいえ勢いは一番でした。このときの1、3着馬がこの後の春の天皇賞で1、2着。0616_01
 大阪杯では、恐らく多くのファンの目には、凄い追い込みを見せた馬がダークシャドウであることに、即座に反応できなかったはずです。それもそのはずで、大阪杯の直前のレースが1000万の調布特別。GIで戦い抜いてきたトップクラスの馬を相手に、別定戦では余りにも分が悪いと思えて当然でした。
 そういう意味合いもあって、今回のエプソムカップはその真価が問われる一戦だったのです。フロックかホンモノか!
 好位置の4番手を追走。いつでもスパートできる態勢。なかなかの手応え。直線中程で福永騎手が仕掛けると一気に先頭に立ち、そのまま後続を寄せ付けず、後続に2馬身半差の圧勝劇。時計の1分47秒3は過去10年で、良馬場発表のものとしては一番遅いタイム。馬場状況が悪いものだったので参考にはならないでしょう。
それより横綱相撲だったことに、秋のGI戦線、とりわけ東京の天皇賞が楽しみになりました。キャリア8戦、508Kの大柄な馬体で、奥手のダンスインザダーク産駒。大きな飛躍が期待できそうです。0616_02_2

03:22 午後 |

1時間に短縮されて冷や汗モン?!でも最高のスタッフで楽しかった「BSNワンダフル競馬」(^^♪

0616_02 「アベコーさん、このところは2分半くらいしかないので、よろしくお願い致します」と、Hディレクター。
 と言われて進行台本を見たら、明日のエプソムカップ→CBC賞→そして発走間近の新潟11Rの小千谷特別。その3レースの解説を2分半の間に、まとめて解説しなければならないわけで、時間があればあるほど話したい私にとっては、パニック的2分半に冷や汗タラリ。(T_T)
 もっとも、この日、6月11日(土)は、東京0616_0310レース稲村ヶ崎特別に、東京11レースオアシスS。さらに阪神11レースの灘Sを解説と盛りだくさん。加えて、BSNテレビ新潟春開催ラストの放送とあって、春のGIで一番思い出に残ったレースをチョイスして、それぞれが思い出を語るコーナーもあり、プレゼントコーナーも含めると、トータル60分未満という放送時間が、いかにもタイト過ぎるスケジュール。ということで、2分半という与えられた時間も仕方ないのかも知れません。
 昨年までは90分という放送時間枠でしたが、それが今年は60分、1時間枠番組に変更。折りしも春のクラシック、GIシーズンでもあり、また、東日本大震災の直後ということもあって、MCの近藤文靖アナウンサー、水島知子アナウンサーも大変だったと思いますが、ディレクター氏、スタッフも1秒1秒が、息のつけない生番組内容に、大変なご苦労だったと思います。
 そんな状況下でも、穏やかにニコニコ顔で番組を進行していくMCのお二人には、出演者の一人として、とても気分よく、楽しんで番組に参加させて頂きました。6週連続の新潟通いもまったく苦になりませんでしたね。ワンダフル競馬のスタッフの皆さん、そして共演者の皆さんに、ありがとう、という言葉を伝えたいです。
 最終放送にピンチヒッターとして番組に花を添えてくれた、いつも笑顔がチャーミングな米沢和代アナウンサー。「今はニュース番組担当ですが、競馬ファンであることは変わりませんから」と、画面に向ってニコリ(*^_^*)さすがです。0616_1

10:24 午前 |

2011年6月10日 (金)

あの昭和の日から幾星霜。東池袋大勝軒は50年を迎えました!!

 今でも多くの人たちから愛され、支持されている「東池袋大勝軒」が、この6月6日50年を迎えました。
 思えば、「東池袋大勝軒」の歴史は、東池袋にある大勝軒というラーメン店主・山岸一雄さんと、その山岸さんを支える人たちの“縁と絆”というドラマの歴史でもあります。

0609_1_2  昭和9年、1934年4月28日に長野県中野市で生を受けた山岸さんは、早くして戦争で父親を失い、一家の主として働かざるをえなくなり、中学を卒業と同時に集団就職で上京ということになりました。
 東京の向島で旋盤工として働く中で、従兄弟Sさんの熱心な誘いで心を動かされた山岸さんは、Sさんと共に、阿佐ヶ谷にあった「栄楽」で修行をスタート。その年、Sさんと一緒に独立し中野に「大勝軒」オープン。1951年、昭和26年のことでした。
 さらに、その3年後にSさんは代々木上原「大勝軒」をオープン。山岸さんは支店となった中野「大勝軒」店主となって、ここで現在のつけ麺の元祖である『特製もりそば』を考案。

 そして、その10年後の昭和36年、1961年6月6日。中野大勝軒から出た山岸さんは、東池袋に「大勝軒」をオープンさせたのです。山岸さん独自のこだわりの味を探求して「中華そば」と「特製もりそば」の味を完成。これが大評判となり、数々のメディアが取り上げたことで、日本全国からその味を求めて店の前に並ぶ大行列が始まったのでした。その一方で、山岸さんに学びたいとの志で、弟子入りする職人が急増。
 ところが、親愛する奥様を病気で亡くされ、麺造りに対する情熱を失い、長い間、休店することになったのです。が、熱烈な大勝軒ファン、山岸さんファンが“休業”と書いてある貼り紙に、びっしりと隙間なく山岸さんに寄せたエール。これに心を痛く打たれた山岸さん。一念発起して店をオープン。弟子たちがそれを支えました。

 0609_2_2時は流れ平成19年、2007年3月20日。東池袋再開発計画により、立ち退きを余儀なくされて、多くの人に惜しまれつつ東池袋大勝軒本店は幕を 降ろしたのです。ラジオ、テレビ、新聞、週刊誌、海外からもマスコミが駆けつけ、日本全国に東池袋大勝軒がニュースとなり駆け巡りました。ひとつのラーメン店の閉店にヘリが飛んだことも異例。初めてのことだったと思います。
 そして、翌年の平成20年、2008年1月5日。東池袋大勝軒、山岸さんの味を、と願う地域の住民、そして多くの支持者、熱烈なファンの後押しで、旧本店から大通りを挟んだ場所に、「東池袋大勝軒本店」として復活したのです。
 山岸さん直接伝授した東池袋大勝軒の味は、現在、二代目店主、飯野敏彦さんによって受け継がれています。
 雨の日でも本店の入り口前で、訪れたお客様を最高の笑顔で出迎える山岸一雄さん。地方から訪ねたファンには、たまらないひと時、温もりのあるお土産でもあります。0609_3_2  山岸一雄さんが上京してから幾星霜。半世紀を過ぎても、麺造り、究極のスープの味を求める情熱は、77歳を過ぎても失っていません。
 頑張れ山岸さん!頑張れマスター!東池袋大勝軒党はいつまでも応援します。0610

11:40 午前 |

2011年6月 8日 (水)

細胞修復途中のアパパネがダメなのはわかっていたけど、まさか3歳馬にしてやられるとは・・(T_T)

 東京春開催の最後の大一番「安田記念」。優勝は3歳のリアルインパクトでした。3歳馬が優勝したことは過去ゼロ。それもそのはずで、過去、3歳馬が安田記念に出走したことが1度だけ。リアルインパクトが2頭目の挑戦だったのです。
 しかも、キャリアが5戦で、かつ1勝馬。直前のNHKマイルCで3着だったとはいえ、安田記念を始めから目標にしてきた歴戦の古馬相手に、これらを打ち破りGIを勝てるとは思いもよりませんでした。
 むろん、戸崎圭太騎手の好判断が優勝に大きく貢献したことは言うまでもありません。好スタートを決めて、ジョーカプチーノと共に、逃げるシルポートを2番手でマークする形。3コーナー手前でシルポートが差を広げにかかったとき0508_01_4に、ピタリとついて行ったジョーカプチーノ。対して、ついて行かなかったリアルインパクト。結果的にここで一息入られたことが、最後の伸び脚につながったように思います。まさに南関東、というより地方競馬の若き獅子、戸崎圭太騎手の沈着なプレーが、優勝に大きく貢献したと言っても過言ではありません。3歳馬によるこの優勝が、安田記念の歴史に新たな1ページを飾ったようです。
 また、戸﨑圭太騎手がJRAの初GI制覇で、彼自身の騎手人生に新たな1ページを刻むことにもなりました。おめでとう!(^o^)/

 最終の単勝支持が2・2倍と、断然の人気に推された牝馬3冠のアパパネ。前走のヴィクトリアマイルでGI5勝。東京芝で負けなしの4勝。うち東京のマイル戦で3戦3勝。実績は圧倒的でしたが、私にはアパパネという馬が勝つということが、どうしてもイメージが出来ませんでした。

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 それは、ハッキリした事実があるからです。そのひとつの例が、安田記念の直前のレースで、マイル1分31秒台で走った馬は、優勝はおろか2着もないのです。このデータは過去10年のものですが、遡ってもそれは厳然たる事実として、安田記念史に刻まれているのです。7年前、ローエングリンがマイラーズCを優勝。1分31秒9をマークしましたが、この馬が3着で、唯一の安田記念の馬券対象馬。それに、この時のマイラーズCは4月19日で、安田記念が6月8日。十分レース間隔が開いていたわけで、今回の中2週だったアパパネとは随分異なるわけです。
 アパパネは春のGIはヴィクトリアマイルを最大の目標として仕上げてきたはずです。そこには女王ブエナビスタが参戦。そのブエナビスタとゴール前で激しい死闘を演じ、究極のタイムでの優勝。この一戦でまだアパパネに余裕があったら、それこそ怪物です。常識的には疲労が相当出たはずです。ゆえに中間の調教も手加減して軽くなり、当日はヴィクトリアマイルよりも馬体がプラス8K。
 持論ですが、人間も馬も、哺乳類は激しい戦いをすれば、細胞が破壊される。競走馬は速く走れば走るほど細胞が破壊されるとみています。ただし、また破壊された細胞を、新たな細胞が生まれて補ってくれる。それを補うまでの時間が、当然ながら必要になるわけで、アパパネは中2週という時間が、完全修復するまでは短すぎた、というのが私の持論です。
 レース後「最後はフラフラしてしまった。苦しかったんだろうね。ブエナビスタが相手のヴィクトリアから中2週というローテーションがきつかったんじゃないのかな。もう走った後は、歩くのがやっとという感じだったものね」と、アパパネの蛯名騎手。素晴らしい牝馬。秋に備えて後遺症が残らないことを祈ります。
 私は、安田記念でリディルに◎。12番人気でしたが、スタートでポンと行けず、馬込みの内で後手後手のレース。直線も抜群の手応えだったのに前が開かなくて、スペースを探して中舘騎手が右往左往。結局、この馬の持ち味をフルに生かし切れませんでした。勝ち馬と0秒3差の7着。なんだかもったいなかった気もします。秋のマイルチャンピオンシップで巻き返しに期待します。0508_04

07:16 午後 |

2011年6月 4日 (土)

今週の安田記念は一日中イベントで是非ともご参加下さい(^o^)/

 前開催の東京で好評だったセンターコートでのイベント。実は今週、6月5日、日曜日の「安田記念」当日、再び私が出演させて頂きます。
 時間が許す方は、東京競馬場、メインスタンド3階にあるセンターコートの前にお集まり下さい。私にとってはこの春の東京最後のイベントです。
 まず、1回目が少し早くて10時10分頃スタートの「オープン型レーシングセミナー」が予定されています。
 2回目目も同じ場所で、何人かの出演者と「リアルタイム情報ステーション」が、午後2時30分頃からあります。こちらでは長い時間に渡り、リアルタイムで予想して、すぐにでも結果が出る、予想するほうとしてはシビアなタイム。皆さんに参考になる情報をプレゼントできればいいな、と考えております。
 途中、私はこの日に予定されている選ばれたファンを前に「競馬教室」があります。この日ならではの講義と予想。前回のときは予想が的中して、拍手で迎えられたことがあります。
 こちらが終わり次第、再びセンターコートの「リアルタイム情報ステーション」に戻り出演の予定です。
 競馬ファンの皆さま、是非ともセンターコートの前にお集まり下さい。お待ちしております。
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11:17 午前 |

笠松の濱ちゃん“オレが悪いんや”と頭ポリポリ恐縮恐縮・・

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 6月1日、水曜日。この日浦和競馬場ではjpnGⅡに格上げされた「さきたま杯」ダート1400mが行われて、戸崎圭太騎手が騎乗した2番人気の船橋所属のナイキマドリードが優勝。圧倒的な1番人気に推されたJRA所属・武豊騎手騎乗のラヴェリータは中団で伸びを欠いて5着と敗退。ラヴェリータにとっては、前走のGIかしわ記念でフリオーソの2着したことから、相手探しといった味方が大半でしたが、期待に応えることができませんでした。
 実は、この日、一昨年の川崎で全日本2歳優駿を牡馬相手に制し、年度代表に選ばれた笠松の星、快足ラブミーチャンが浦和に初見参。本当は以前、浦和の桜花賞にも登録したのですが、出走直前の熱発で回避。
 「まだ正直いうて100パーセントのデキではないけど、浦和の小回りコースの1400なら、なんとかなる、なんとか逃げ切れると、思っていたんだけど・・上手くいきませんでしたわ」と、ラブミーチャンに騎乗した、濱ちゃんこと濱口騎手。
 愛くるしい独特の個性で、地元の笠松、名古屋。そして、関西、関東と多くの競馬ファンに濱ちゃん党がいる濱口騎手。
 「スタートがすべてやったですね。この馬スタートの本当に上手い馬なんで、こんなことはないんやけど、横を向いたときにゲートが開いてしまったもんやから、完全に出負けしてしまいました。これがすべてですわ」と濱ちゃん。

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 「4コーナーのところで、勝ったナイキマドリードに外から並ばれてしまいましたが、いつものようにポンといければ、もっと前に無理なくいたわけですから、やはりスタートの出負けが勝負を分けましたね・・」と私。
 「すんません、それもこれも自分が悪いんです。コパさん、本当にすんません」と、頭をペコリとして、ポリポリ掻く濱ちゃん。
 この日の夜、南浦和にある地鶏と野菜の店「Z」で行われたDr・コパさん主催の席に招かれてラブミーチャン談義。コパさんご一行に、濱口騎手も柳江調教師と参加。ハロン編集長の斉藤修氏、フリーアナの原山実子さんも同席。
 「アベコーさん、ミスターシービーは強い馬やったですねー。タケシバオーもエライ強かった。カブラヤオーも速くてエライ馬でしたね・・」と、人懐っこい目で語りかけてくる濱ちゃん。本当に人のいい近所のオッチャン、といった感じで、誰でも直ぐに友達になってしまう、顔や仕種に優しさが漂う素敵な人です。
 以前、2歳優駿で勝ったときに、地方競馬の実況をしている及川サトルさんが、すぐさま私の携帯に電話してきて「これから中央競馬のことが出てくると思いますが、なんとしても笠松で、そして濱ちゃんを乗せてあげるように、コパさんに進言をお願い致します」と、真剣な声で訴えてきました。濱ちゃんと実際に席を向かい合ってみて、なんとなくその意味がわかったような気がします。人間性の豊かさと言うものは、どんな人も引き付けるものなのですね。
 「コパさん、ラブミーチャンをアイビスサマーダッシュに走らせるということは、ないですか?1000mのラブミーチャンの走る姿を見てみたい気もしますね」と私。
 「そう、そうなんだよね。今さっきそんな話もしていたんだけどね」とコパさん。
 まだまだ、可能性を残しているラブミーチャン。沢山の夢を乗せて胸のすく逃げ脚を、是非見せて欲しいものです。そのときは、きっと良き相棒、濱ちゃんこと濱口ジョッキーの笑顔があるはずです。

09:32 午前 |

2011年6月 1日 (水)

2頭で後続に7馬身差!大雨の不良馬場の中で、かすかな悲鳴が・・(T_T)

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 5月29日、日曜日。天気予報が報じた通りに東京は雨でした。南から接近した季節はずれの台風が、日本列島の太平洋側に大きく南北に横たわる前線を刺激して、その日は、ときおり激しい雨に豹変していました。そうでなくとも、木曜日から連日降ったり止んだりして、馬場コンディションは最悪。強い雨が降る不良馬場の中での3歳頂上決戦、日本ダービーとなったのです。
 ほとんどすべての馬が初めて経験する不良馬場。「これは何かが起きる!」と、私は内心これから起きる歴史的ドラマに、興奮を抑えきれないほどでした。
 雨音が一段と強くなったところでスタート。このときポツリと出遅れたのがロッカヴェラーノ。一団から大きく取り残されてしまいました。
 私は「あっ・・!」とため息。予定されていた吉田豊騎手から、一転、水曜日に武豊騎手にチェンジされたばかりでした。武豊騎手が騎乗予定だったダノンバラードが左前球節の不安で直前のリタイア。23日月曜の日刊スポーツ紙の一面を武豊騎手とダノンバラードですべて飾っていたのに、ああ、なんという不運なこと。それでも、天才に再び巡って来たチャンス。

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とはいえ、初めての騎乗で大丈夫だろうか?スタートのダッシュ力が鈍いロッカヴェラーノにとっては、全神経をスタートに向けていないと、後手にまわってしまうかも知れない。そうなるとこの不良馬場では分が悪い。
追い切り後、武豊騎手は「思い切ったレースをしたい」とコメント。ということは、思い切って前に出て行きたい、ということと解釈。そうなると、すべて2000m以上の距離で培ってきたスタミナを生かせるはずだ、と考えたのでしたが、早々とノーザンリバーに続く2番目のゲート入り。雨の中のゲートの中で待たされることしばし。この間の悪さ、そして空白の時間が、結果的にロッカヴェラーノと武豊騎手の運命を消滅させてしまったようでした。

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まず飛び出したのがオールアズワン。藤田騎手が枠順を考えて、狙っていたような思い切った逃げでした。大外のノーザンリバーが捨て身の積極策で2番手追走。ショウナンパルフェとユニバーサルバンク。その後ろにベルシャザールがいて、トーセンラーにトーセンレーヴも意識的に早めの追走。中団に2番人気のサダムパテックと4番人気のナカヤマナイトがいて、その後方にオルフェーヴルとウインバリアシオン。
2番手以下を大きく離して、まさに快調に逃げるオールアズワン。前半の5ハロンが62秒4と、不良馬場にしてもいくらか遅い流れ。4コーナーを回って直線に入っても快調に逃げるオールアズワンに対して、2番手グループにいたショウナンパルフェが接近。トーセンラー、ユニバーサルバンクも浮上。ベルシャザールもいました。
直線中ほどで馬込みを掻き分けて先頭にショウナンパルフェでしたが、馬込みの間をこじ開けるようにしてオルフェーヴルが先頭。外に出して追い込んできたのがウインバリアシオン。勢いはバリアシオンでしたが、並ばれるとガッツ100%でオルフェーヴルが再加速。圧倒といっていいくらいの強さでした。鞍上の池添騎手はオークスで2番人気だったホエールキャプチャ(3着)に続く最有力馬の騎乗。今回は支持に無事応えて優勝。雨の中で、感極まって泣きじゃくる池添騎手がいました。

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走法からやや頭が高く、不良馬場は決して上手くない、ウインバリアシオンが直線で外に出すと凄い伸び脚を見せてくれました。青葉賞を快勝した勢い、そして同じ東京の芝2400m。ベストの舞台だったのでしょう。学習能力の高い馬で不良馬場を途中まで走って、どういう走りにしたら、スムーズに速く走れるのか、走りながら自分でコントロールしたのかも知れません。
3着は7馬身差で、しぶとくベルシャザールが健闘。今年のオークスで初めてのクラシック制覇を成し遂げた後藤騎手の沈着なプレーが光る3着でした。この馬に首差遅れて4着だったのがナカヤマナイト。良馬場で是非ともと、願っていた柴田善・ナカヤマナイトには、この馬場はかわいそうでした。4着は具合の良さと、地力の高さなのでしょう。
5着に入ったのがクレスコグランド。馬主の堀川三郎さんとは以前お会いして、一緒に競馬観戦していたことがあるのですが、この日は愛馬の桧舞台での晴れ姿を見に来たということで、久しぶりにお会いするなりニコニコ顔。
「こんなエライ舞台に立てるなんて最高に嬉しいですわ。ベストを尽くしてくれたら何着でも構いまへん」と、目を細めていたのですが、レースが終わると「いやあ、5着ですか、ビックリしてます。良く走ってくれましたわ」と、関西弁で頭を何度も何度も下げておりました。ピッチングマシーンなどのスポーツ器具の販売をされている社長さんですが、素敵な馬主さんでした。

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馬主さんといえば、昨年から正式に認可された海外居住者外国人の馬主1号となったデボネアのシェイク・モハメド殿下。UAE副大統領兼首相。東京競馬場に愛馬の応援に初めて来日。殿下お抱えの世界の名手デットーリ騎乗で、3番人気に支持されたのですが、後方で見せ場らしい見せ場もなし。淋しい応援となってしまったようです。

11:20 午前 |