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2010年3月31日 (水)

あまりにも平凡だった高松宮記念にローレルゲレイロの存在意義!

 今年の高松宮記念はキンシャサノキセキが人気の中心になることはわかっていたのですが、2番人気は?3番人気は?と前日からその動向をピタリ追跡。何気にグリーンチャンネルの中継を眺めていたら、解説の某氏が「タカマツミヤ記念」というので、アララ・・と思って聴き直したら、今度は「タカマツミヤは・・」と。
 更に、この方、翌日の中山メーンのマーチSにいたっては、1番人気のモンテクリスエスを「この前は初めてのダートであれだけの勝ちっぷり・・」なんて珍解説。ああ、久しぶりのダートで・・と、言っておけば良かったのに・・。それにしても隣にいるアシスタントの方、MCの二人、誰からも訂正のフォローなし。聞いていなかったのか、調べていなかったのか・・わが道を行くなのであります。
 さて、わが道をドバイに求めたローレルゲレイロ。高松宮記念は昨年優勝しているからいいや、と言わんばかりに世界に挑戦。スタートが今ひとつでも主導権を取ってやる!この意気込みで一気に先頭に踊り出てグイグイ流れを引っ張ります。結果は4着でしたが、映像からは差し返すようなしぶとさと粘り。いやあ、さすがです。立派です。高松宮記念、スプリンターズSの2冠を制したスピード馬が、世界のトップクラスでも通用することを裏付けたことで、大役は果たした印象です。
 さあ、そのローレルゲレイロの抜けた穴を埋めるべく1番人気に推されたキンシャサノキセキ。スワンS、阪神C、阪急杯と目下3連勝で高松宮記念。南半球生産馬で同期よりも半年遅生まれであることが、精神的、肉体的にようやくここへ来て大人に成長してきているような印象があります。
 レースは最内枠1番を引いた韋駄天セブンシークィーンが飛び出し、それを心得たようにヘッドライナーが2番手。3番手に内からエーシンエフダンズと外にビービーガルダン。キンシャサノキセキはこれらを見る形。2番人気のアルティマトゥーレはスタートの躓き
 内々の中団。前半3ハロン33秒5というGIにしては平凡なスピード。ちなみに、昨年がローレルゲレイロの単騎逃げで33秒1。
 この前半の流れは後方の待機馬にとっては不運でした。私の本命◎サンカルロは、いつものように末脚温存策。この流れは明らかに誤算。前半33秒0くらいの流れで、差し追い込み馬が外からどっと押し寄せてくる、そのトップでゴールを切るのがサンカルロ。直前の阪急杯の内容も、枠も理想の外枠でいける!と強気の見方でしたが、運命の神様は微笑みかけてくれませんでした。直線は中を割るように、メンバー最速の34秒1で鋭く肉薄したのですが、わずかに届きませんでした。
 優勝したのはゴール前の激しい叩き合いから、キンシャサノキセキが顔をのぞかせ、すぐ外にビービーガルダン、更にその外にエーシンフォワードの8枠勢。間にサンカルロ、その内にアルティマトゥーレ。鼻・首・首・鼻差の大激戦。
 1分8秒6は昨年の1分8秒0と比較しても、一昨年のファイングレインが小雨の中で1分7秒1を計時した時計からみても、いかにも劣勢は否めません。そんな中で、優勝したキンシャサノキセキは、スワンSが首差、オーシャンSも首差。こういった修羅場とも言える接戦をものにしてきた実績が、あるいは勝負強さが、現在の彼の進撃を後押ししている根幹になっているのかも知れません。
 是非とも来年はドバイのメイダン競馬場へ!ですね。

11:22 午前 |

2010年3月26日 (金)

無敵キングダムを一蹴したアリゼオは、またまた横山典の神がかり的手腕!!

1003254 「馬に乗っていることが、こんなに楽しいときはなかったな・・」と、言っていた横山典騎手。その彼の騎乗したアリゼオが意表をつく逃げの手に出て、見事な逃げ切り勝ちを決めたのです。
 「これまで騎乗していたルメール騎手が、他の馬を気にすると言っていたので、横並びのレースにならないように、集中して走ることが出来るよう心がけて乗りました」と、横山典騎手。さすがです!
 昨秋の毎日王冠や天皇賞で女王ウオッカを撃破したときの、いわゆる一流の“勝負勘”のようなものが、現在の横山典騎手には備わっているようです。
 スタートは平凡でしたが1003252二の足が速くて5番枠から難なく主導権。逃げると思われていたカワキタコマンド、バーディバーディが来ても、まったく動じずスイスイとマイペース。というよりも、前半の5ハロン通過が60秒2。内回りの芝1,800mにしては遅いほうの流れ。この流れが幸いしたのが2着で皐月賞の優先出走権を得たゲシュタルト。好位置キープから3角で3番手。終始経済コースを通り追撃体制。フルに力を出し切りました。
 主導権を楽に取れたアリゼオはまさに一人旅の形で、直線も後続を寄せ付けず快勝。共同通信杯ではゴール前で3頭の間にサンドイッチされる形で叩き合い。不覚の3着だったことが、この日のスプリングSで生かされたような気がします。1003253
 1分48秒2、ラスト35秒6は重賞クラスとして決して優秀な時計ではありませんが、全体的に芝は時計を要している馬場コンディション。メイショウサムソン、フライングアップル、スマイルジャック、アンライバルドと、ここ5年の勝ち馬のうちでは最高タイム。
 さあ、次は皐月賞、芝2,000mは2戦2勝。この距離適性も大きな武器。そして中山芝は2戦2勝。期待馬がまたスケールアップして本番に挑みます。

 それにしても、1・4倍のローズキングダムが3着。それもゴール前でゲシュタルトと馬体が合い激しい叩き合い。それで頭差遅れたのは能力か、体調が完全ではなかったのか、それとも騎乗ミスか!?
 そもそも、皐月賞が最大目標なら1003251ば、スプリングSよりも皐月賞と同じ弥生賞に駒を進 めるべき。そのほうが本番までローテーション的にゆとりができたはず。ヴィクトワールピサとの直接対決を避けたかったのかも知れませんが、クラシックはサバイバル。本番前であっても強力な相手を打ち破って自信を得たり、あるいは例え敗れたにしても、本番まで逆転を狙い、秘策が考えられようというものです。
 馬場コンディションを考慮して、ローズキングダムは皐月賞を回避。ダービー1本に仕上げていく、という報道も耳にしますが、ヴィクトワールピサとの皐月賞対決を待ち望んでいるファンの気持ちに、是非応えて欲しいものです。

 私はスプリングSで2戦2勝のサンライズプリンスに期待していました。前日の17時現在の単勝オッズが12倍くらい。ところが、当日は7・1倍。猛烈な勢いで票数を伸ばしました。2勝とも圧倒的な横綱相撲。いずれも2,000m。非常にフットワークが大きく、また迫力があることから器の大きさに期待していたのですが、初めての右回り、初めての急坂で1,800m。いろいろ課題はあったとはいえ、出走権をゲットするにはここが最後の舞台。何 とかと思ったのですが無念の4着。スタートが悪く、中団の後ろで展開。しかも、前残りの流れで内回りでは無理でした。北村友騎手にはもう少しローズキングダムを負かすくらいの気持ちで、臨んで欲しかったと思います。恐らくこの馬は滅多にバテないタイプだと考えています。本来は皐月賞よりも東京の良馬場で長距離向き。是非とも日本ダービーにその名があることを期待しています。

11:34 午前 |

2010年3月24日 (水)

ディープインパクトの鳴き声は難しいなあ・・と猫八さん

1003241  「ディープインパクトですか~!? 普通ね、走る馬というものは、まず鳴かないんですよ。パドックなんかでさ、GIのときにヒーンヒーン鳴いている馬がいる? ほとんど聞いたことがないよね。でもさ、折角だから、ヒッヒーン、プッフォー、ブルブル、プッフォー、こんな感じかな」と、猫八さん。
 この日のTBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」のゲストは江戸家猫八さん。猫八さんは昨年、11月に先代を引き継いで襲名披露。江戸家子猫、改め第4代目、江戸家猫八を襲名。
 「師匠、お久しぶりです。11月の襲名披露は行けなくてすみません」と私。
 「いやいや、立派な御花を頂戴致しまして、かえって申し訳ございません。あのときは横山典騎手、田中勝騎手、それに岡部幸雄さんなどに沢山ご出席して頂きました。感謝しております」と猫八さん。
 「それにしても、やっとですよ。以前からこの番組に師匠を、お願いしていたんですが、お忙しくて来ていただけなくて・・」と、私。
 「ホントにアベコーさんごめんなさい。なかなかうまく時間が取れなくて・・。本当にすみませんね」と師匠。
 「4代目の猫八師匠とは、先代を通じて知り合えたのですが、それにしても師匠と私は同い年。これもご縁ですねー」
 「本当にそうですね~。随分時がたちました。先代はホースニュース馬社の亡くなった角田二郎さんと友達でしたから、一緒に馬を持ったりしてね。そこからのご縁つながりですよ」と、師匠。
 「先代といえば、生前、僕も随1003242分とお世話になりました。浜町のご自宅にお邪魔して、昔の競馬についてお話を窺ったものです。何でも、先代は競馬の成績を自ら1頭1頭書き込んでいたらしいですね」と私。
 「そうなんですよ、競馬新聞というちゃんとしたものがない時代、あるいはあっても成績らしい成績が掲載されていない時に、自分で書き込んでいましたね。巻物にして・・」と師匠。
 「そうです、そんなことを言っていましたね。宝の巻物だから・・と自慢されておりました」
 「そうでしょう、まあ、よほど好きじゃないと出来ません。その巻物も今はないんですよ」と師匠。
 「そうなんですか、それは勿体ない。競馬の歴史的価値も十分あると思いますよ。江戸 家猫八製作ですからね。師匠! もう1回探して下さい。お願いします」と私。
 「随分探したのですが、まあ、そこまで言われるなら、もう1度探してみます」と師匠。
 
馬名の冠に“キャット”を付けた先代の持ち馬で、とくに有名だったのは中距離以上にすこぶる強かった、その名もずばり“キャットエイト”
 「本当にキャットエイトは良く走りました。先代の親父もこの馬が出るときは格別、力が入ってましたね。まるで自分が走るかのように・・。そんな姿を昭和30年代から親父の後にくっついて見ているわけですからねー。ブッシャンとかシンザンもこの目で見て、よく覚えていますよ」と師匠。
 「わあ、そうなんですか! 4代目が中学の頃ですね。それにしても、先代は競馬場でお会いするたび、どんな時にも本当に嬉しそうなお顔をしていましたよ。競馬ってなんて楽しいの! という表情が今も忘れられません」と私。
 「競馬場で馬が走る姿が、なにより好きでしたから・・。自然に身についていたのでしょうね」と師匠。1003243
 
 「江戸家猫八さんといえば、やはりウグイスの鳴き声ですか?」と私。
 「そうですね、ウグイスは江戸家の伝家の宝刀のようなものですから。やってみましょうか?」と、師匠がいきなり、指を口の横に入れるや
 「ほ~ほけきょ! ほ~ほけきょ。けきょけきょけきょ、ほ~ほけきょ!」いやあ、十八番とはいえ、実に見事なものです。
 「リーン、リーン、リーン」鈴虫です。もちろん犬あり、猫あり、キリンまでも。
 数々の動物たちの鳴き声、鳥に虫と、鳴き声は赤坂のスタジオからリスナーの方に届けられました。
 ここでマリンちゃんが「師匠! 鳴き声の出し方を教えて下さい。動物の鳴きまねが出来る声優になりたいんです!」と提案。
 これを快く「了解!じゃ、いいですか、人差し指の小さい穴が少し見えるくらいに、人差しの指をコの字型にして、ほっぺたにつけないように息を吐くいいですよ」指の場所は一番トーンが出るところ。いいかな?」と師匠。
 「フーっ、フーっ、フーっー」と真剣なマリンちゃん。なかなか音が出ず、悪戦苦闘のマリンちゃん。やはり、にわか仕立てでは無理なようです。
 「浅草演芸ホールや上野の寄席でやってますから、是非、遊びに来てください」と、優しい江戸家猫八師匠でした。

12:17 午後 |

2010年3月18日 (木)

ああ!大声援も空しくラブミーチャンが失速!!

 注目の桜花賞トライアル「フィリーズレビュー」に、桜花賞出走の期待を胸にラブミーチャンが登場。地方競馬在籍ということから、このフィリーズレビューという関所を通らなければ、桜花賞の桧舞台は踏めないのです。
 6戦6勝のラブミーチャン。笠松競馬・柳江きゅう舎所属。ファンから“浜ちゃん”の愛称で慕われている浜口騎手。安藤勝騎手と同じ年齢で、誕生日も同じだとか。不思議な縁を感じます。
 昨年の全日本2歳優駿で圧勝した途端に、地方競馬の実況アナの及川サトルさんが、私の携帯に「アベコーさん、コパさんのお知り合いですよね、お願いがあります。ラブミーチャンを中央に移籍させないで、笠松から出さないで下さい! 浜ちゃんをずっと乗せてて下さい、とコパさんにお願いしてもらえますか」と、悲痛な声で哀願してきました。
 情の深さでは人一倍のDr・コパさん。私がお祝いの電話をして、及川さんの熱望を伝えると、笑いながら「オーケーオーケー」といい、「無敗で桜花賞に行けたら、地方も中央も盛り上がるだろうなあ・・。アベコーちゃん応援を頼みます」と、コパさん。
 しかし、そのラブミーチャンは桜花賞の通行手形を手にすることができず、残念無念の12着に失速。現実は厳しいですね。
 14番枠でしたが好スタートを決めました。2番手のエリモエポナ(15着)が折り合いに専念したしたために、前半3ハロンが35秒0とラブミーチャンのペース。ただし、良馬場発表でしたが、いくらか時計の要する馬場コンディション。前日の古馬準オープンのうずしおステークスは前半3ハロンが35秒1。決して遅い流れでもありませんでした。
 それにしても、いい感じでスイスイ逃げていたラブミーチャン。後続を引きつけた逃げで、手応えもあったと思いますが、後続に並ばれると、そこから突き放す加速力が利かず、坂を上がってからはギブアップ。こんな形のレースをすることがなかったので、馬自身が少し驚いたのでしょうか。
 これでダート馬と見限るのは早いと思います。芝、坂を経験したことは、決して無駄なことではなかったはずです。この苦い経験を踏み台にして、また大望に胸を膨らますときが、きっと来るとみています。そのときこそラブミーチャンの真価が出るはずです。頑張れ!ラブミーチャン!!
 
 一方、フィリーズレビューを制したのが、大外から凄い伸び脚を見せた9番人気のサウンドバリアー。前走のエルフィンSが9着。2走前で未勝利を勝ったばかりでしたが、ツボにはまったときに爆発的な末脚を使う馬です。それにしても、上位5頭までが同タイムでの決着。そこに鼻差2着の1番人気阪神ジュベナイルF4着のラナンキュラスがいて、私の予想の◎レディアルバローザが首差で3着。関東馬のロジフェローズ、休養明けのニシノモレッタが同着の4着。この2頭は桜花賞の優先出走権を惜しくも逃しました。

11:41 午前 |

2010年3月17日 (水)

Funa1ラストステージはダイオライト記念でナビゲーターが全員揃って・・

1003171_2  ダイオライト記念! 思えば昨年から船橋競馬応援のナビゲーター「funa1」として1年間活動。昨年のダイオライト記念からのスタートでした。
メンバーは6人。おなじみの岡部玲子さん、荘司典子さん、須田鷹雄さんのご存知3名に、これから競馬を始めようとする初心者代表として、タレントの長谷川麻衣さん、モデルの光永隆志クンの2名に私。
 競馬場のイベントに、各スポーツ紙に、船橋競馬のfuna1ブログにと活動を展開1003173_2。盛り上げに一役かったつもりでしたが、折からの世界不況の風が日本全国にも到達して、 思った以上の船橋競馬の売り上げ大幅続伸に貢献できなかったことは、何とも力不足で あったかな、と反省しております。
 ただし、船橋競馬のファン層が以前に比べて若くなった、若者といわれる方が増えたことは確かです。それに女性ファンの方が増えたことで、競馬場の雰囲気が明るくなったような気がしました。船橋競馬の強力な応援隊のリーダー格の一人である荘司典子さんの日頃の頑張りも大きいの1003172_3 だと思います。是非ともこの雰囲気がこれからも続くように祈るばかりです。
 「それにしても、競馬は難しいですねー」と言っていた光永クン。今年のダイオライト記念は、1・7倍という圧倒的人気を集めたフリオーソが、主導権を取ったにもかかわらず直線で急激に失速。このダイオライト記念2年続けて大楽勝している地元の2,400m。本来であれば独壇場の舞台でしたが、まさかの5着敗退。川島調教師は言うことなしの状態と判断し、自信を持って送り出したのですが、ここに光永クンのいう競馬の難しさがあるようです。
1003174_2 優勝したのはフサイチセブン。キャリア7戦の4歳馬。昨年からメキメキと頭角。今年に入りオープンに入り。アルデバランSで2着を契機に船橋に乗り込んできました。とはいえ、初コースに何といっても初めての2,400mのスタミナ戦。こういったケースでは多くの馬が、スタミナ切れで失速することが多いものですが、2番手でやや掛かり気味ながら、4角で内田博騎手のステッキが入ると、フリオーソに馬体を並べる間もなく突き抜けてエンジン全開。横綱相撲でした。
 パドックで整列したときに、すぐ横にいた私の目と会い、 軽く会釈してくれた内田博騎手。手の怪我で療養して復帰後、お家芸の固め打ちという具合にはいきま1003175せんが、ダイオライト記念の優勝を機に、また大きく春競馬に向けて飛躍して欲しい一人です。
 ところで、私がダイオライト記念で狙った馬はセレン。東京大賞典でサクセスブロッケン、ヴァーミリアンを相手に、厳しい位置から0秒3差4着まで追撃。この一戦から展開が向くダイオライト記念は相当やれると考えたのですが、あと一息伸びきれず4着。マコトスパルビエロを捉まえれば3着で、3連複は的中だったなあ・・と無念のため息。
 検量室まえの騎手ルームで尊敬する石崎隆騎手と遭遇。
 「期待に応えられなくてすみません。位置取りも良かったんだけどね・・」と、残念そうな石崎隆騎手。
 「距離ですか?」と私。
 「う~ん、それは確かにあるかも知れないね・・」と、落胆の表情。
 今年1年、石崎隆・セレンを追いかけてみようかなと思います。ちなみにきゅう舎は石崎隆騎手の兄弟子の佐藤賢・元騎手(現調教師)。この二人の織り成すドラマを、とくと拝見したいファンの一人でもあります。

11:29 午前 |

2010年3月10日 (水)

再び対決かヴィクトワールピサと王者ローズキングダムの皐月賞決戦!!

 ヴィクトワールピサが皐月賞に向けて好発進、というよりも王手をかけました。弥生賞はヴィクトワールピサの真価を問う上で大きな一戦でした。
 1・7倍の圧倒的な支持率。それに次ぐ人気がエイシンアポロン。朝日杯FS2着のエイシンアポロンを物差しにして、朝日杯FS優勝の大将格ローズキングダムとの力関係を計る上で見逃せない一戦でした。
 ラジオNIKKEI杯2歳S以来、2ヵ月半ぶりの実戦。初めての急坂の中山。そして雨が降り続く重馬場で1番枠。それまでの4戦は高速の良馬場。初めて遭遇する試練に悲鳴を上げるかも知れないと考えていたのですが、驚くべき性能の高さ、驚くべき勝負強さ。ゴール寸前で先頭に立ったエイシンアポロンを目がけて、窮屈なインコースを突いて猛追し、寸前でエイシンアポロンの外からグイと差し込んだのです。
 4コーナーでは中団のインコース。先頭とは差があったので、届かないかも知れない、直線は前が詰まり、ブレーキを踏んだときには、ああ、万事休す!とも思えたのですが、外に態勢を立て直し、そこから矢のように伸び、ゴールではエイシンアポロンを半馬身差し切ってドラマティックな優勝。スタンドは大歓声。
 前半5ハロンが63秒6、明らかにスローペース。展開も決して恵まれたわけではなかったのに驚くべき末脚と勝負根性です。しかも、差し切ったときにも余裕すら感じたのですから底知れない強さを感じられました。
 10月25日の京都競馬場。新馬戦。1番人気に推されたヴィクトワールピサ。2番人気がローズキングダム。いつでも抜け出せる好位置から、インを突いてローズキングダム。やや前の馬が膨らみ、その馬の外を回る羽目になったヴィクトワールピサ。激しく追い詰めたところがゴール。ラスト2ハロンは11秒3-11秒3。3番手以下が5馬身も離されたことからもハイレベルの戦いでした。
 当時、武豊騎手は「ローズキングダムと馬体を併せてマッチレースをしたかった」と、コメント。この時点で、武豊騎手も相手、ローズキングダムの能力の高さを認めていたのかも知れません。
 ローズキングダムと新馬戦後の方向性は違いましたが、いずれにしても皐月賞、ダービーの3歳頂上決戦で再び激突することは確か。ローズはスプリングSから皐月賞へ。新馬戦以来の対決。あなたはヴィクトワール派? それともローズ派? という皐月賞になるかも知れません。
 弥生賞で2着に敗れたとはいえ、正攻法で臨んだエイシンアポロン。初めての2,000mでヴィクトワールピサと半馬身差。本番の皐月賞に向けて大きな収穫を得たのではないでしょうか。
 一方、期待されながら11着と大敗したアドマイヤテンクウ。この重馬場に脚をとられてフットワークがバラバラ。良馬場で巻き返し、というよりもダメージはかなり残りそうです。それにマイナス20Kの体重。テンクウにとっては厳しい春の陣になりそうです。

04:37 午後 |

2010年3月 4日 (木)

海洋で半年ひとりぼっち。船酔いがひどいんですと、海洋冒険家のS氏は・・

1003041  海洋冒険家の白石康次郎さんは、いきなりこんな事をいうんです。
 「僕はね、ひどく船酔いするんです。もっともほとんどの方は船酔いをするんですが・・」
とポツリと。
 「えー! 白石さん、あなたは海洋冒険家ですよね。ヨットで長い間、海洋の上にひとりで生活しているんですよね。その方が船酔い??ってビックリです」と私。

 白石康次郎さん、ヨットで世界の海をまたにかける海の男、ヨットマン、海洋冒険家。この日のTBSラジオ「アベコーのもりモリトーク」のゲストに来てくれました。日焼けした顔に、筋肉質の身体。盛り上がった腕。笑うと白い歯がこぼれる、なかなかのイケメン。
 史上最年少で「ヨット単独無寄港世界一周という大記録を樹立」白石さんが26歳のときだったそうです。それ以来もヨット一筋。
 2006年には単独ヨットレースでは、世界最高峰の「ファイブオーシャンズ」に日本人として初めて挑戦。競馬でいうならさしずめ凱旋門賞でしょうか。ここで総合2位という輝かしい成績。
 更に、2008年にはサンフランシスコ→横浜間、太平洋横断のヨットでは最速時間を記録。一躍、時の人となりました。

 「白石さんは常にヨットに乗っているんですか?」と私。
 「ええ、まあ、大体そうですね。1年の半分くらいかな?そうですね、やはり半年くらいです」と、白石さん。
 「そんな海の上で生活しているような方が、なんで船酔いなんかするんですか?」と私。
 「普通に考えると不思議ですよね。でも、こればかりは仕方ないんですよ」と白石さん。
 「じゃあ、ヨットでは大変なことに・・」とマリンちゃん。
 「食事中の方はごめんなさい。そうなんです。ゲーゲー吐いているんです。1日チョットかな? もう吐くものが無くなったときから、後はもう何ともないんです。いくら食べても平気。もっとも、食べないともたないしね」と白石さん。
 「そうなんですかー。最初の日は大変ですね」と私。
 「でも、慣れちゃいましたからね。行事みたいなものですよ。普通のヨットマンや船乗りさんも最初はそうらしいですよ。地上の平衡感覚に慣れてきたと思ったら、また違う海の平衡感覚になるのですから、大抵きますよね」と白石さん。

1003042_2 「あの~、海の上で一人きりなわけじゃないですか、毎日毎日、海しか見えないとこで一人は淋しくないですか?」マリンちゃん。
 「いや、大丈夫ですよ。慣れちゃったし、携帯の性能が昔と違って、随分進んでいますからね。前にも妻から“あのー印鑑どこに入れたの?”なんて連絡があって、どこそこのところに入っているはずだよ、なんてね。(笑い) 地上にいるときと同じくらいの生活感覚でいます。あっそうだ、ディープインパクトのことも知っていましたよ。凱旋門賞のときかな。向うでも凄い評判でしたね」と白石さん。
 「あー、そうだったんですか。競馬ファンの僕としても嬉しいですね。なるほど、以前とは機器の発達で、昔とは状況が変わってきているんですね。もっとも、久しぶりに大事な人に会えたことのほうが、思いが増すらしいですよ」と私。
 「かも知れません(笑い)」と白石さん。

 「世界の海とはどことどこに行かれたのですか?」マリンちゃん。
 「世界の海ですか。もう、いろんなところにいきましたよ。本当にいろいろな海に行きましたね。南極海も行きましたし、あっそうだ、北極海は残念ながらまだですね」と白石さん。

 「さて、ファイブオーシャンズは4年に1度の世界の最高峰のレースで、世界で一番過酷なレースだと聞きましたが・・」と私。
 「そうなんです、極冠の海や灼熱の赤道など、8ヶ月間、まさに一人で闘わないといけないんです。でも、いつも思うんですが、夜に星が降るようにあるんですよ。昼は暑くてたいへんだった夜空も、南十字星がキラメクように迎えてくれるなんて、最高ですよね」と、大自然の美しさを感じ取れる幸せをアピール。
 
 「白石さんはチョコ菓子の小枝が、ヨットで普通に食べたいとか?普通に食べられないんですか?」と私。
 「いやあ、今日もこのスタジオに用意してくれてありますが、たとえば、極冠の地だと、開けたらすぐに凍ってしまって、大枝になってしまうんですよ。逆に赤道近くの灼熱の暑さだと、融けてグチャグチャ状態。だから原型の小枝で食べたいな、(笑い)ということです」と白石さん。

 日本に戻って来ているときには、ラジオやテレビ、イベントなどで多忙とか。やはり、ヨットマン海洋冒険家としては海の上、ヨットの中が一番落ち着くのかも知れません。

01:29 午後 |

2010年3月 3日 (水)

あの馬の鳴き声が聴けるかも!?遂に4代目江戸家猫八師匠が今週土曜に登場!!

1003031  様々な動物の鳴き声で有名な江戸家猫八師匠がTBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」に登場します。以前から番組のゲストに出て欲しいという、リスナーの方や私の熱望もあって、遂に登場となりました。
 昨年、11月に江戸家子猫さんから亡くなった先代の江戸家猫八さんに襲名。披露パーティーでは、多くの支持者や関係者、そして親交のある岡部幸雄・元騎手、横山典、田中勝騎手などが出席。
 先代の江戸家猫八さんと親しくさせて頂いた私は、ご子息でもある子猫さんともお付き合いをさせて頂きました。先代は馬主としても有名。なかでもキャットエイトはオープンでも大活躍。先代の猫八さんは愛馬が出走すると、ほとんど必ず競馬場に足を運ばれて、そして最高の笑顔で応援されていました。たとえ結果が悪くても「一生懸命走ってくれてねー。可愛いですよ」と、最後まで笑顔でした。
 4代目猫八さんは先代に連れられて5冠馬シンザンも実際に見られた方。また先代の猫八さんは競馬新聞がない時代、ご自分で1頭1頭成績を書き込んで、現在の馬柱に似た成績を巻物に書き込んでいかれた競馬フリーク。
 そんな話も含めて、ひとつ馬の鳴き声でも4代目から聴けたらと思います。放送日は3月6日、土曜日、TBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」です。19時30分からです。乞うご期待!

12:29 午後 |

2010年3月 2日 (火)

開幕週の不良馬場。大波乱の中山記念から学んだこと・・(・・)/~~~

 よもや13番人気のトーセンクラウンが5馬身差の独走を演じるとは、誰が考えたでしょうか!
 それもこれも雨。そう、雨でした・・。土曜日の夜から日曜の朝にかけて、雪混じりの冷たい雨が、中山にどかっと降ったことが、すべての始まりでした。
 この日、中山はスタートから雨の不良馬場。前日の不良馬場にこの雨で、馬場コンディションは最悪!? ダートは水が浮き、ちょっとした浅瀬状態。ただ、芝コースは開幕週とあって、不良馬場と言われるほど泥のハネ返りが少ないように思えたのです。
 こういう馬場状態は予想するほうでも掴みづらく、開幕週とあってなおさら難解さを増しているようでした。私の場合も重馬場かも、と考えて予想は付けてみたものの実際、開幕週でもあるし、どういう状況になるのか、雨の降雨量を推測しながら予想。で、実際は考えていた以上の降雨量。長い間、競馬の予想をしていますが、開幕週の雨馬場、そして重馬場、不良馬場の選定と決断は、難解さの極みです。
 1番人気に推されたキングストリートは武豊騎手を背に2連勝中。しかも、中山が初めてで、重馬場の経験もなし。しかも、最内枠。逃げ、先行馬が多く参戦していて、これまで通り前で進めたい同馬には、内でもまれることは間違いなし。大変な厳しい競馬になると考えて△印。惨敗まであるかも知れないとも・・。
 私の中山記念の見方は、内枠を引いたモエレビクトリーが断固逃げ。何がきても譲らないだろう。サニーサンデー、ドリームサンデー、マイネルグラシュー、シャドウゲイトにショウワモダン。これらの馬がいつでも主導権を奪う態勢でモエレビクトリーの直後で虎視眈々。緩みのない流れ。中山芝1,800mの内回りだけど、逃げ先行よりは差し追い込み型が断然有利とみて、◎テイエムアンコール○アブソリュートと考察したのですが、雨馬場を考えて、内枠で前がつかえるよりは外枠のほうが追い込むにはいいだろう、と考えて、◎アブソリュート○テイエムアンコールにチェンジ。

 さて、レースはシャドウゲイトがスタートで大きな出遅れ。案の定モエレビクトリーが主導権。ドリームサンデー、サニーサンデー、マイネルグラシューが追いかける展開。半マイル通過が48秒8で、5ハロン通過が60秒9。不良馬場。速めの平均的な流れでしたが、息の入らない展開で先行各馬は苦しい競馬。
 内の好位置にいた人気のキングストリートも前に出ようとする力はなく、直線はジリ貧状態でギブアップ。先行馬ではサニーサンデーが良く頑張っていたものの、直線インを突いて後方待機のトーセンクラウンが、抜け出すとあっという間に後続を突き放し、あとは独走状態。直線外から力強く伸びたテイエムアンコールが2着。出遅れたショウワモダンが外から脚を伸ばし3着。内から伸びたセイクリットバレーが4着。ドリームサンデーが5着に善戦。
 期待したアブソリュートは出負けしたものの伸びを欠き10着。昨年、不良馬場の東京新聞杯を優勝した道悪巧者でしたが、見せ場もなしの惨敗。ん? 2走ボケ? 納得できない敗退でした。
 いずれにしても、別定なのにハンデ戦並みの13番人気のトーセンクラウンと12番人気のテイエムアンコールで決着。大波乱となりました。トーセンクラウンは初重賞制覇。大雨がもたらした早春の中山のドラマでした。

12:16 午後 |