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2009年8月27日 (木)

単勝1・5倍!無敵のブエナビスタ陣営が凱旋門賞の遠征を諦めた真意は・・?!

 札幌記念で圧倒的な人気に支持された無敵の女王ブエナビスタ。今年の秋には競馬の最高峰「凱旋門賞」へ遠征と、競馬ファンの期待度を一心に集めていました。それでは渡仏の前にということで、ステップ・レースとしてチョイスしたレースが、今回の札幌記念だったのです。
 フタを開けてみると、予想されたとはいえ単勝が1・5倍の断然人気。古馬初挑戦で札幌の洋芝コースも初めて。桜花賞やダービーで見せた驚異の末脚が冴え渡るのか、話題は事欠きませんでした。もっとも、よしんば負けることがあっても、よほどの負け方をしない限り、凱旋門賞には遠征をするだろう、と見ていたのですが、事態は意外な方向に動いていたのです。
 天気が傘マークで雨が心配された札幌記念。どんよりとした雲は天空にあったものの雨が落ちてくる気配はなし。雨でパワーを要求される馬場状態になると不安になるブエナビスタにとって良馬場はなによりの歓迎だったはずです。
 主導権を主張したのは中舘騎手を配してきたドリームサンデー。2番手にマンハッタンスカイも予定通り。ヤマニンキングリーとブラックアルタイルがその直後。前半5ハロンが60秒2。函館記念の60秒8よりいくらか速い流れでしたが、まずは平均ペース。この流れは函館記念とほとんど同じ。後方位置でいつものように走るブエナビスタ。3角過ぎにグランプリ馬マツリダゴッホが外をまくって行ったときに、ブエナビスタも付いて行こうと進出態勢。ところが、直線でマツリダゴッホはアラアラ状態。直線で好位置から抜け出したのがヤマニンキングリー。ゴール寸前で大外から強襲をかけたブエナビスタを振り切りヤマニンキングリーが優勝。首差でブエナビスタ。良く伸びていたのですが、オークスで見せたような凄み、迫力にやや欠けたような気がしました。
 ヤマニンキングリーは3月の中京記念以来の実戦。にもかかわらずマイナス20K。きっちり絞り込んだとの見方もできますが、決してベストの状態ではなかったと思います。実際、勝ちタイムの2分0秒7は昨年のレコード決着(1分58秒6)に比べると、はるかに落ちますが、ほとんどが2分0秒台の優勝タイム。悲観材料ではありません。
 ところが、内容を吟味してみると、ブエナビスタが海外遠征を諦めた理由が見えてくるのです。本調子にはなく9着と凡走したマツリダゴッホ以外は、どうみても二線級のオープン馬。その馬たちと52Kのブエナビスタが、まるでハンデ戦並みの大接戦。出遅れて5着に押し上げた13番人気のトーセンキャプテンと、ラスト3ハロンはまったく同じの35秒1。わずか0秒2差だったのです。レースの上がりタイムが36秒2と、先行馬がバタバタ状態で、差しきれなかった焦燥感も関係者にはあったかも知れません。
 パワフルな能力も要求される凱旋門賞。そのテストケースとして札幌記念があったとしたら、凱旋門辞退は納得がいきます。残念ですが国内秋戦線に期待しましょう。

03:15 午後 |

2009年8月20日 (木)

また今年もレベルダウンしたクイーンSの重賞意義

 今年のクイーンSの優勝馬はピエナビーナスでした。中団のインサイドで折り合い、直線で前が開くと、そこを一気に伸びてきました。優勝騎手の古川Jも言うように、3番枠で内の中団でじっと我慢。前が開いたら一気に仕掛けて出るという、彼ならでは作戦がズバリ的中。見事な勝利でした。
  それにしても、11番人気で優勝したピエナビーナス。凡走につぐ凡走。連対したのが昨年の札幌、1,000万の羊が丘特別(芝1,200m)以来、実に1年ぶりの出来事。しかも、それが初めての重賞勝ち。15着だった阪神牝馬Sに続く2度目の重賞挑戦。準オープンからの格上挑戦でもあったわけで、3ヶ月の休養明けだったことを考えると、この優勝はまさしく事件。常識的には前走の準OPパールSが6着だったことからも、いきなり重賞というより、次走を見据えて、馬体をゆったりと作ってくることが多いように思いますが、南井調教師は前走比マイナス2K。きちっと仕上げて出してきました。本当に見事です。
  とはいえ、4歳馬が圧倒的に優勢だったこのクイーンS。今年は4着に秋華賞2着のムードインディゴ。桜花賞優勝、オークス3着のレジネッタが10着。2番人気に推されたスペルバインドが8着。GⅡ1着、GⅢ2着のレッドアゲートが11着。4歳馬は壊滅状態。1着ピエナビーナス、2着ザレマ、3着アメジストリング、5着マイネカンナと上位を、ほぼ独占した形になった5歳牝馬群団。あのダイワスカーレットやウオッカと同じ世代。4歳牝馬は桜花賞2着がエフティマイア、3着がソーマジック。オークスがトールポピー(阪神JF優勝)にエフティマイア。3着が前記レジネッタ。桜花賞5着だったリトルアマポーラがエリザベス女王杯でカワカミプリンセスを破った起死回生の快走が目立つ程度で、4歳馬は5歳勢に完全に押され気味。
  今回のクイーンSは4歳馬の成長度をはかる上で、重要なひとつのカギになる一戦でした。それがこの惨敗劇で4歳牝馬は頭打ち、壁に当たった印象があります。そんな状況下であったゆえのピエナビーナスの優勝があったと思います。
  優勝タイムが1分48秒2で、レースの上がりタイムが35秒9。2週前の1,000万大倉山特別で優勝したミクロコスモスの1分47秒4よりも遥かに落ちるタイム。
  4年前優勝したレクレドール、翌年のデアリングハート、次の年のアサヒライジング(やや重)の4歳馬は、すべて1分46秒7で1着。昨年のヤマニンメルベイユがスローペースに持ち込み1分48秒1で優勝。当時は強力な4歳馬が不在でしたが、そのときよりも落ちるタイム。間違いなくクイーンSはレベルダウンしています。重賞の異議が出てきてもおかしくはありません。

04:10 午後 |

2009年8月14日 (金)

初鳴きの ひぐらし聞いて お盆なり

 季節は流れるように過ぎて行きます。気が付けば立秋を過ぎて、もうお盆です。記録的な日照不足、冷たい夏、集中豪雨、台風に地震。多発する大災害。亡くなった父の夢に添うべく今年、看護学校に晴れて入学した16歳の女子生徒。母と弟と避難場所に移動中に3人とも濁流に流されて限りなく未来ある命を落とされました。ただただ涙を誘います。合掌!自然が相手だとはいえ、今年は何か心が寒い夏のような気がします。
0908131_2 それでも、鳴いたのです。あの独特の「カラカラカラ」という、ひぐらし独特の鳴き声。8月10日の夕刻を少し過ぎた頃でした。なんという心地よい響きでしょう。あの松尾芭蕉の「岩に染み入る蝉の声」ではありませんが、胸に染み入るひぐらしや、とでも詠んでみたくなりました。
 最近では、日本の季節をもう一度見直そう、というスローライフに似た動きがあります。都会ではコンクリートのビルが立ち並び、夏はヒートジャングル化。高速道路がじゃんじゃん出来て、新幹線がどこまでも延びていき、どんどん廃止されるローカル線。郊外では異常に多い空き地。便利になったとはいえ、人と人とのぬくもりが感じられません。
 日本の良き季節感を感じ取れる文化を、再び取り戻そうという動き。あの昭和という時代に見かけられた「きんぎょ~え、きんぎょ!」の掛け声よろしく金魚売りのおじさん。「アイスキャンデー売りの「チャリンチャリン」の鐘の音。「プーパープー」と吹きながら、軒先から軒先にいく、愛想のいい豆腐売りのおじさん。更には、紙芝居を自転車に乗せて、色々な声色を持つ紙芝居のおじいさん。
0908132 最近ではマンション住まいの近隣からうるさいと苦情が出ると言われる風鈴。その風鈴屋さんの「リンリン、チャリンチャリン」という涼しげな音色に、ひと時の涼を感じ取れたものです。
 開発で消え行く古来の良き日本の文化があるとしたら、それは余りにも淋しすぎます。利便性が人の心を豊にしてくれるのでしょうか。少し回り道しても人と人とのぬくもりと豊かさを感じ取れる喜び、そういう幸せ感のほうがずーといいはずです。
 お盆です。先祖の霊が戻ってくるから、家族で温かく迎えましょう、というのも日本の古来の先祖を敬う文化です。通りや軒先には、割り箸を差した茄子や胡瓜を置いて、先祖が行き来しやすくする風習が日本の各地で見られましたが、その風習も都市近郊からは消えようとしています。
 お盆で帰省されている方、あるいはお盆休みを利用してローカル競馬に行かれている方、各地方に伝わる土地土地の夏ならではの風習を、改めて体感するのも日本の良き夏を満喫できるひとつです。

12:48 午前 |

2009年8月12日 (水)

よくご存知!人気馬同士の決着だった関屋記念の凄い2頭!!

 迎えて44回目となった「関屋記念」は、2番人気のスマイルジャックと1番人気のヒカルオオゾラ。2頭のデットヒートとなりスマイルジャックが1馬身差突き放して優勝。3番手以下の馬とは役者、スケールの違いを見せつけました。
 そもそも、今年の関屋記念はマイネルレーニアを筆頭に、ナイアガラ、トーホウレーサー、キャプテントゥーレ、マイネルスケルツィ。逃げ、先行タイプが揃って、緩みない流れになるだろうと予測。人気のヒカルオオゾラも好位置から早目のスパート。直線が日本一長い新潟外回りの芝2000m。ゴール前で凄いドラマが待っているという私の見解。
 で、狙いはスマイルジャックとライブコンサートの末脚。馬券的には前走の米子Sで大敗しているライブコンサートが、重目残りを叩かれて安田記念5着の走りが期待できると、見たのですが・・。
 ところが、2番枠のマイネルレーニアが主導権を取ると、すんなりとマイネルスケルツィ。そして、キャプテントゥーレ。これらが、折り合いを上手く付けたために、前半の半マイルが46秒9、5ハロン通過が59秒0の考えていたよりも遅すぎるペース。
 そのため後半が極端に速い流れ。先行タイプには願ってもない展開でしたが、さすがに新潟の外回りコース。直線外から力強く伸びたスマイルジャックがゴール前で先頭に立ち、大外から急追したヒカルオオゾラを完封。時計が1分32秒7で、ラストが32秒5。2着のヒカルオオゾラも32秒7。マルカシェンクが昨年優勝したときの時計が、1分32秒8でラストが32秒3。時計的には似たような内容ですが、この日は、雨が降り続く馬場(やや重)で、昨年のときとは馬場コンディションがまるで違うのです。レベルは昨年の比ではありません。馬場差は0秒5くらいと考えると凄い内容です。
 この馬場コンディションに災いされたのが、雨で傷んだ馬場の内側を走らされたライブコンサート。3着のマイネルスケルツィとは0秒2差。不運でしたが上位2頭は圧倒的に強力でした。スマイルジャックは同じマイルのマイラーズCで、GI級のスーパーホーネット、カンパニーと、首・鼻差の3着。安田記念は不利が重なり、力を出し切れず9着に敗退しましたが、そのあたりのことはファンの皆様もよくご存知。人気馬同士の決着となりました。
 スマイルジャックはこのあとの臨戦過程を誤らなければ、マイル戦を中心とした中距離戦のGIでも、大いに期待できる1頭になりそうな予感がします。

10:12 午前 |

2009年8月 6日 (木)

13着ダイシングロウまでわずか0秒4差の見事なハンデ戦。衝撃の小倉記念にああ涙のドラマ・・!(T_T)

0908061  その日、私が予想をしている「内外タイムス」の1面は、私の本命であるダイシングロウの特大サイズの大見出しが踊っていました。
 今年の小倉記念はダイシングロウの優勝だろう、と、だいぶ以前から考えていました。新潟大賞典が7着で、直前のエプソムCが15着。株価が相当下落して、これはビッグな馬券になると、一人ほくそ笑んだものです。エプソムCのあと七夕賞は見向きもしないで、ひたすら小倉戦、小倉記念に照準合わせて、エプソムC以降も連日乗り込んでいたのです。
 昨年夏の小倉博多Sを好タイムで圧倒したあと、小倉記念では1番人気。このとき優勝したのがドリームジャーニー。今、にして思えば、今年の宝塚記念を制したドリームジャーニーを相手に1番人気。凄いことです。この時のハンデが56Kで、ドリームジャーニーは57K。わずか1K差だったのです。
 更に、GⅡ大阪杯では優勝したドリームジャーニー、ディープスカイ、カワカミプリンセスのトップクラスを相手に、別定で0秒4差の接戦だったのです。夏に向って調子を上げるタイプのダイシングロウ。新潟大賞典、エプソムCの敗因がはっきりしており、狙い澄ました小倉記念は勝てるかも知れない、いや、勝つだろう、勝てるはずだ、と、すっかり予想が的中した感覚だったのです。
 しかも、ハンデが昨年の56Kから今年は55K。これはありがたや、渡りに舟。ただし、ただしなんです。枠順が外枠の17番。久しぶりで具合がいいから、外枠で前に馬がいないと、軽く仕掛けたときに、ビューンと行ってしまう恐れがあると、ある種の不安が背後からのしかかって来たことも確かでした。
 そして、その不安は的中しました。中団待機の外。前半の5ハロンが59秒2。よほど手応えが良かったのでしょう、軽く手綱をしごくと、それを感じ取ったダイシングロウは外からスーと上昇。4角2番手の外で直線入り口では先頭。これは早い。中ほどで内と外から挟まれるような厳しい競馬になったものの、大きな敗因は前に壁を作れず、気持ちよく行ってしまったこと。川田騎手が騎乗したときは、いつも早や仕掛けになるのですが、それもこれも後の祭りでした。
 わずか0秒4差の喜怒哀楽。3連単を的中された方は、100円がおよそ100万円のビッグな、まさに一攫千金。ここは勝負どころと、前掻きしながら引っ掛かるように馬券に買い走った私には涙のドラマ。何十年経験しても、涙のドラマは着いてくるものですね。それでも競馬は止められません。ひょっとして、涙のドラマは次のレースが癒してくれる可能性があるからです。

04:58 午後 |